『ビジネス実務総合英和辞典』のWeb版に驚く

2014年12月14日

三省堂の辞書『ビジネス実務総合英和辞典』を購入しました。

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正直なところ、書名も中身もよく存じない辞書だったのですが、本の帯にあるとおり、「書籍購入者は本辞典の全データをウェブでも引ける《特典》付き」の辞書であることから、オンライン辞書の使用権を手に入れるくらいのつもりで購入したんです。

・・・ところが、このWeb版の扱いがちょっと驚きでしたのでご紹介します。

三省堂の紙の辞書をWebでも引けるというのは、同社が「デュアル・ディクショナリー」の名称で展開しているサービスです(「三省堂Web Dictionary」とは別物です)。該当する辞書の書籍版購入者なら、追加料金なしで利用できます。私も、同社の学習英和辞典『ウィズダム英和辞典』のWeb版「Dualウィズダム英和」を既に利用しています。

この「Dualウィズダム英和」のユーザー登録のときは、紙版の辞書を持っていることを証明するために、Webサイト上で簡単なクイズに答える必要がありました。たしか、「○○ページの先頭に出ている単語は?」みたいな、実際の書籍を持っていれば答えられる設問です。正しい答えを入力すれば、すぐにオンライン版の辞書が使えるようになります。今回購入した『ビジネス実務総合英和辞典』も、同じデュアル・ディクショナリーの仲間なので、おそらく同じような流れで登録できるはずです。

そんなわけで、実際の書籍を手元に用意したうえで、「Dual ビジネス実務総合英和辞典」のページを開いてみると・・・。

そこに出ていたのは、次のような説明文でした。

「ご利用になるには、書籍の読者カードに必要事項をご記入の上、ご投函ください。事務局にてログインのためのパスワードを発行し、メールにてご連絡いたします。」

・・・へっ?
なんと、Web版の辞書を利用するためには、読者カードを郵送で送らなくてはならないとのことです。

本の中を見てみたら、読者カードのハガキが挟んでありました。

こちらが表面。料金受取人払いですが、差出有効期間は既に切れています。

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こちらが裏面。メールアドレスなどの必要事項を書いて投函すると、パスワードをメールで送ってくださるそうです。

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Web上のサービスを利用するために、紙のカードを郵便で送らなくてはならないこの仕組み、もう少し何とかならなかったんでしょうか。デュアル・ディクショナリーの全シリーズがそういう仕組みというのならまだしも、ウィズダム英和はオンラインのみで登録が完了するクイズ形式で実装できているわけですし・・・。間に手作業が入るのは、利用者にとっても編集部にとっても、お互いに手間だと思うのですが・・・。

結局、メールアドレスを手書きで送ってまでユーザー登録する意欲が沸かず、ハガキは送らずじまいになっています。紙の辞書としてもまったく使っていないため、辞書の中身がどうなのかは、いまだによく存じておりません。

ちなみに、もう1点よく分からないのは、同社が提供する有料のオンライン辞書サービス「三省堂Web Dictionary」には、この辞書が入っていないことです。デュアル・ディクショナリーで提供しているということは、データは全部電子化されているはずですから、それをWeb Dictionaryに取り込むのは、たいした手間ではないと思うのですが…。せっかく自社で持っているコンテンツを、うまく生かせていないように思います。

posted by 内山卓則 at 14:30 | 辞書